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にこにこ人生読書ノート

にこにこ人生読書ノート

森 信三さん

森 信三(もり しんぞう)
社団法人 実践人の家 http://www10.plala.or.jp/mori-sinzo/

 明治29年、愛知県生まれ。大正12年、京都大学哲学科に入学し、主任教授、西田幾多郎の教えを受ける。卒業後、同大学大学院に籍を置きつつ、天王寺師範の専攻科講師となる。昭和14年、旧満州の建国大学に赴任。敗戦により新京(長春)脱出。同21年6月無事生還。同28年、神戸大学教育学部教授に就任。同35年、神戸大学退官。同40年、神戸海星女子学院大学教授に就任。同50年、「実践人の家」を建設。平成4年11月逝去。



「一語千鈞 森信三」                     ★★★★☆
  寺田一清(編) 致知出版社
・求道とは、この二度とない人生を如何に生きるか・・・という根本命題と取り組んで、つねにその回答を希求する人生態度と言ってよい。
・悟りとは、他を羨まぬ心的境涯ともいえよう。
・縁は求めざるには生ぜず。内に求める心なくんば、たとえその人の面前にありとも、ついに縁を生ずるに到らずと知るべし。
・人間の偉さは才能の多少よりも、己の授かった天分を、生涯かけて出し尽くすか否かにあるといってよい。
・才無きを憂えず 才の恐ろしさを知れ
・人間の真価と現世的果報とは、短い眼で見れば合致せずとも見ゆるべし。されど時を長くして見れば、福徳一致は古今の鉄則なり。
・分を突きとめ 分をまもる。
・即今着手 一気呵成 拙速主義
・節約は物を大切にするという以上に、わが心を引き締めるために有力だと分かって人間もはじめてホンモノとなる。
・教育とは流水に文字を書くように果かない業である。だがそれを巌壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。
・眼に見える物さえ正せない程度で、刻々に転変して止まぬ人間の心の洞察など、出来ようはずがない。
・相手の心に受け容れ態勢が出来てないのにお説教をするのは、伏さったコップにビールをつぐようなもの・・・入らぬばかりか、かえってあたりが汚れる。
・心を正そうとしたら、先ず躰を正し、物を整えることから始めねばならぬ。クツをそろえること一つが、いかに重大な意味をもつか分からぬような人間は、論ずるに足りない。
・逆境は、神の恩寵的試練なり。
・信とは、いかに苦しい境遇でも、これで己の業が果たせるゆえんだと、甘受できる心的態度をいう。
・実行の伴わない限り、いかなる名論卓説も画いた餅にひとしい。
・書物は、真理への索引ないしはしおりに過ぎない。
・批評眼は大いに持つべし。されど批評的態度は厳に慎むべし。
・実践の中心は責任感である。
・これまで親の恩が分かっていなかったと解った時が、真に解りはじめた時なり。親恩に照らされて来たればこそ、即今自己の存在はあるなり。
・分を知るとは自己の限界の自覚ともいえる。随って人間も分を自覚してから以降の歩みこそほんものになる。
・一生を真に充実して生きる道は、結局「今日」という一日を真に充実して生きる外ない。


「森信三語録 心魂にひびく言葉」               ★★★★☆
  寺田一清(編)  致知出版社
・「信」とは、人生のいかなる逆境をも、神仏からわが為に与えられたものとして、回避しない「生」の根本態度をいう。
・「死」の徹見即「生」の全充実。
・われわれ人間は、いやしくも「生」をこの世にうけた以上は、それぞれ分に応じて一つの「心願」を抱き、それを最後のひと呼吸まで貫かねばならぬ。
・幸福とは求めるものでなくて、与えられるもの。
・一日不読 一食不喰  書物は人間の心の栄養分。読書は一面からは、心の奥の院であると共に、また実践へのスタートラインでもある。
・人の美徳の愛者たれ 愛の実力者たれ
・幸福とは、縁ある人々との関係を噛みしめて、それを深く味わう所に生ずる感謝の念に他なるまい。
・世の中はすべて「受持ち」なりと知るべし。
・一日は一生の縮図なり。
・「わが身にふりかかることは、すべてこれ天意なり」「この世に両方いい事はない」この二つの真意によって解決できないことはない。
・教育とは、人生の生き方のタネ蒔きをすることなり。
・下学して上達す。
・真理は感動を通してのみ授受せられる。
・真理は、現実の唯中にある。
・優れた人の特徴は、ある意味ではその徹底性と持続性にあるともいえよう。少なくともこの二つを欠いては真に優れた人とはいえない。
・異質的両極を切り結ぶ  反観合一
・円心あって円周なし
・自己の道は自己にとっては唯一にして絶対必至の一道なれど、他から見ればワン・オブ・ゼムたるに過ぎない。
・「必ず」とは、唯の一度も例外を作らぬ・・・という心構えをいうのである。
・足もとの紙クズ一つ拾えぬ程度の人間に何が出来よう。
・実践とはキレイごとだけではすまさず、どこか野暮ったくて時には泥くさい処を免れぬもの。
・一眼は遠く歴史の彼方へ そして一眼は脚下の実践へ
・尊敬する人が無くなった時、その人の進歩は止まる。



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